鍼ってどんなもの?

鍼って痛いの?

鍼が初めての方からよく聞かれるのは「鍼って痛いの?こわいです。」という言葉です。
私たち鍼灸師でも、初めはそう思いました。ここでは、鍼の痛みについて書きます。
①鍼って、注射みたい?

鍼の太さ比較画像

ハリネズミ鍼灸院.針の太さ比較画像

「鍼は注射みたいで痛いのでは?」という質問をよく受けるので、ここでまず注射針との比較をしていきます。

上図のように、注射の針と鍼灸の鍼は全く別のもので、痛みも比較になりません。
注射の痛みは、私も大嫌いですが鍼灸の刺激は気持ちが良くて好きです。

②具体的にどんな感じ?

鍼を刺すとき、皮膚を貫いていくのは一瞬です。ほとんどわからない方が多いです。
とはいえ、皮膚の表面には、痛みを感じる受容器が多く存在するので(痛点)、
たまにはチクっとします。
腕の毛を引っ張ってみたくらいの刺激です。これもほんの一瞬ですので、
ほとんど気になりません。これが、全体の98%くらいです。
あとの2%は、鍼が毛穴に入ってしまった時。
これは少しチクっとします。毛を抜いた時のような痛みが来ます。
この様な場合は「チクッと痛いです。」と伝えていただければ、
すぐに直しますのでご安心ください。

鍼の痛みについて

ハリネズミ鍼灸院.鍼の痛みについて

③ひびきっていうのは何ですか?

鍼を受けると、鍼治療特有のひびきというものがあります。じわーっと広がる感じや、
ずーんと重く感じるもの、ピリッと電気がはしるような感じなど様々です。
これらの刺激は、調整が可能です。
これらは、独特の感覚なので、これを痛いと表現される方もいらっしゃいます。
逆にこれを気持ちがいいと表現される方もいらっしゃいます。
これは受けてみないとわからない部分であり、施術者との相性も大きい部分です。

④以前やったことがあるけど、痛かった。または痛かったと聞いたことがある。

治療院によって、様々な先生がいらっしゃいます。
考え方や、治療方法、流派や技術など、多様です。
当院では、鍼による痛みは出来る限り与えないように治療していきます。
以前受けた治療や、ご友人が受けた治療が痛かったからと言って、
すべての鍼が痛い訳ではありません。
興味があれば当院に限らず、ぜひ鍼灸治療を受けてみていただきたいと私たちは考えております。

当院では、ひどいぎっくり腰やひどい五十肩など、かなりの痛みを伴う場合のみ、
少し刺激の強い鍼治療を行います。それによってかなり症状が改善されるためです。
鍼の一瞬の痛みよりも、今の身体の痛みがひどい場合に、
説明をして同意いただいて行います。
それ以外の症状では鍼による痛みは出来る限り与えないように、
むしろ気持ち良い鍼を行っています。
どうぞ安心して鍼治療を受けてみてください。

鍼はなぜ効くの?

なぜ、鍼で痛みが治まったり、コリが無くなったりするのでしょうか?

簡単に、シンプルに説明するとそれは

「緊張し、硬くなった筋肉に鍼を入れる事によって、筋肉が緩み、血流が増えます。そうして結果的に痛みが消えたりします。」

もう少し詳しく説明しましょう。

①鍼は人体にとっては「異物!」

なぜ鍼をすると筋肉が緩み血流が増すのでしょうか?

鍼は身体にとっては「異物」として認識されます。

いきなり入ってきた「異物」に身体は対応しようとして、鍼の刺さっている場所に血液を集めます。

その結果鍼が刺さっている患部、緊張した筋肉に新鮮な血液が行きわたるのです。

①鍼という異物を体が感知します。
②体は鍼という異物をおい出そうと鍼が刺さった場所に血液を集めようとします。
③硬くなった筋肉や細くなっていた毛細血管に血液が流れ込みます。
④そうすると鍼が刺さった場所には温かい新鮮な血液が行きわたり鎮痛効果やコリの解消につながります。

②筋肉にとって鍼は最高のリラックス

鍼の一番得意な所は、直接筋肉の中へ刺激することが出来る事です。

そしてその刺激は神経を通って脳へ伝えられます。

コリ感(筋肉の緊張)をつくっているのは脳からの命令なのですが、鍼刺激によって脳にアプローチすることで、その命令をやめさせることができるのです。

その結果、筋肉は本来の緊張度を取り戻しリラックスすることができるのです。

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